双廊は洱海の北東岸に位置し、白壁の家々と荷車がやっと通れるほど狭い路地が、湖と蒼山の長い尾根へと開けている。名前は、村を縁取る小さな島々と、そこにできる二つの水路に由来する。観光地になる前は漁村であり、住民の多くはペー族だ。今も湖が一日のリズムを決めている。人々を惹きつけるのは眺めだ。前に湖、背後に蒼山の十九峰、光は朝のもやから夕方遅くの金色へと移り変わる。
村が滞在拠点になった理由
双廊が観光地として発展したのは大理古城より遅い。芸術家や作家がここに家を構え、その中には舞踊家の楊麗萍や作家の蘇童もいた。写真家たちが湖と山の映像を広めた。現在、水辺には宿やカフェが並ぶ一方、一本裏の路地は普通のペー族の住まいだ。到着には少し手間がかかる。多くの車は村はずれの駐車場までしか入れず、宿によってはそこまで迎えに来てくれる。出発前に宿へ送迎の有無と最新の道路状況を確認しておきたい。
玉幾島とアートの館
玉幾島は洱海の三つの島の一つで、双廊で最も名高い場所であり、「蒼山洱海第一村」とも呼ばれる。ペー族の家々が寄り合い、戸口の前を小川が流れ、花の鉢が路地の目印になる。村は小さいが路地は入り組み、日が落ちると迷路のようになる。懐中電灯を持参するか、携帯電話の充電を切らさないように。岸から漁師が短い舟遊びを勧めることがあるので、乗る前に航路と所要時間を確認したい。
月亮宮(Moon Palace)
月亮宮は、水面の上に張り出す斜面に建つ楊麗萍の私邸で、設計は趙青。曲線のフォルムは、湖から昇る半月を表すという。一般公開はしていない。路地から外観は見えるが、距離を保ちたい。
太陽宮(Sun Palace)
太陽宮は島の頂上にある4階建てのガラス張りの建物で、アートホテルとして営業し、楊麗萍ゆかりの建物でもある。中に入れるのは宿泊客のみ。外から見ると、ガラスに湖が映り込む。宿泊客は急な階段と露出した縁に気をつけたい。
青廬(Qinglu)
青廬は趙青の所有で、月亮宮と太陽宮を設計する前に建てた。私邸で厳しい決まりがある。菜食、禁煙・禁酒、テレビなし、静かに過ごすこと。宿泊希望者は相応しいかどうか判断され、気軽な見学はできない。観光名所ではなく住まいとして扱いたい。
南詔風情島
南詔風情島へは双廊の桟橋から船で渡る。庭園、古いガジュマル、奇岩、蒼山を望む展望台があり、小規模な周回路だが、湖を眺めながら歩くと予想以上に時間がかかる。船便と入島は天候や季節で変わるため、出発前に桟橋で確認を。
村の上へ登る
大建旁村の上の脇道を進むと、アメリカ人クライマーのアダムと仲間たちが開拓したクライミングエリアがある。歩いて気軽に登れる岩場ではない。ルートには装備と資格を持つインストラクターが必要で、取り付きも見逃しやすい。地元のオペレーターと行くこと。報われるのは、高所から見る同じ湖の眺めで、町と蒼山が一つの画面に収まる。
撮影スポット
湖畔道路の展望台からは、町と湖を広く撮ることができる。南へ少し走った挖色碼頭は、湖が桟橋に打ち寄せる草地とコンクリートの縁があり、結婚写真の撮影によく使われる。東岸道路は夕日の撮影地。宿のテラスが最も手軽で、多くのホテルが撮影用にガラスの球体や白いテーブルを置いている。宿の小道具を使う前に許可を求め、私有のデッキには上がらない。
アクセスと移動
多くの人は大理空港、大理駅、または大理古城から来る。公共バスとタクシーは下関を通り、大理古城には乗合車やチャーター車がある。運行は変わるため、古い時刻表を信じるのではなく、駅か宿で確認したい。双廊では路地が狭く、車は通常、北または南の駐車場で止まる。あとは徒歩で回れる。
挖色と東岸へは、自転車か電動スクーターが一般的だ。湖畔道路が南へ延び、挖色の近くで上りがあり、途中の小さなビーチで休憩でき、その先は小普陀を通る。力量に合った走りをし、レンタル条件を読んでおく。
蒼山への寄り道
蒼山の拠点としては双廊は不便だ。山は湖の向こう側にあり、大理古城のほうが近い。山で過ごす時間を重視するなら、滞在を分けるとよい。ロープウェイが手軽な選択肢。静かな代替案としては、出家した大理の為政者ゆかりの無為寺、多肉植物と素朴な精進料理で知られる寂照庵、斜面にある茶空間・蘭若山房、茶馬古道の一部などがある。登山は地元ガイドと行くのがよく、天候でルートが閉鎖されることもある。
実用メモ
双廊の魅力は素朴なものにある。湖の光、村の路地、ゆっくりした時間。ここはテーマパークではなく、生活の場でもある。住宅地の路地では静かにし、人を撮る前に声をかけ、私邸の門には入らない。湖畔は段階的に改修されてきたため、古い写真と建物や通路が一致しないことがある。船便、交通、私邸の受け入れ方針は公式情報か宿で確認を。
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